人としてのあり方を教えてくれた祖父が、今も心のよりどころ。

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鈴木 雄大TAKEHIRO SUZUKI

祖父の影響で福祉業界に興味を持つようになり、福祉系の大学を卒業後、2016年に草加福祉会へ入職。今も、仕事で悩んだり迷ったりしたら「おじいちゃんならどうするだろう?」と考え、行動の指針にすることがあるのだとか。

人としてのあり方教えてくれた
祖父が、今も心のよりどころ。

福祉の仕事に興味をもったのは、県外に住んでいる祖父がきっかけです。年に数回しか会えないのですが、私に「雄大(たけひろ)」と名付けてくれた人でもあり、幼い頃から大切なことをいろいろと教えてくれ、社会人になった今も私の心のよりどころです。
私が高校生の頃に、祖父が足の病気を患ったことがあります。歩くのが不自由になり、仕事でもプライベートでも活動的だった人が家に閉じこもりがちになってしまい、どうしたら力になれるだろうかと思っていました。夏休みに祖父に会いに行った際に、生活相談員の方がいろいろな支援をしてくださっている様子を見て、福祉の仕事に興味を持つようになりました。
思い返すと祖父は、困っている人がいたら、自分や身内のことを後まわしにしてでも助けに行くような人でした。「人はお互いに助け合って生きていて、それが自分にも返ってくるんだよ」。「誰に対しても、困っている人がいれば手を差し伸べることができるのが、本当に強い人間なんだよ」。いつもそんな風に話してくれ、実際に行動していたことが、とても心に残っています。

人生の大先輩と過ごせることが
素晴らしい経験だと気づいた。

大学では社会福祉学科で学び、将来は社会福祉士として行政の立場で困っている人の役に立ちたいと思っていました。しかし就職活動が思うようにいかず、悩んだ挙句に、家から近い場所で働けるという理由で入ったのが、草加福祉会です。介護現場の仕事には、どうしてもきついというイメージがあると思います。私自身も「自分に務まるのだろうか。長続きしないかもしれない」と、不安を抱え自信のないままスタートしたことを覚えています。
ところが仕事を始めてみると、祖父と同世代の方々の生き様や価値観に触れ、人生の大先輩と一緒に時間を過ごせることが、素晴らしい経験だと気づくことができました。志の高い先輩の下で働けたことも、いいスタートを切れた要因の一つです。

実は入職前は対人関係のコンプレックスから、福祉の仕事の中でも、お客様と直に関わる仕事ではなく、デスクワークを希望していました。今では考えられないことですけれどね(笑)。直に関わり、時には肌と肌が触れ合うような関係だからこそ、お互いに心を開いて話せることもあるのかもしれないですね。

この仕事の楽しさややりがいを
私自身の生の声で伝えたい。

学生時代は介護現場で働くことに尻込みしていましたが、今は、私にとってこんなに素晴らしい職業はないと思っています。祖父も、私が福祉の仕事に就き、楽しく働いていることを、とても喜んでくれています。
最近は採用の仕事に携わらせてもらう機会も増えてきました。近隣の学校や就職説明会で、学生さんたちに介護の仕事の魅力をプレゼンするため、この仕事の楽しさややりがいを私自身の生の声で伝えています。これからの高齢化社会をともに支える若い世代の人たちに、介護の仕事や草加福祉会の良さをお伝えすることも、今の私の喜びの一つです。
草加福祉会には私のような若い世代の職員がたくさんいます。そして若手がステップアップしていけるような体制があり、若手が活躍できる環境づくりも進められています。私も社会福祉士を目指してしっかり学び、施設全体、法人全体をより良くするための取り組みを発信していけるよう、成長したいと思っています。